Q&A
胃カメラは初めてで緊張します
緊張をほぐすために静脈麻酔を使用します。
また、カメラの挿入時の嘔吐反射を減らすために、咽頭の表面麻酔も併用します。
その他、ご不安な点がございましたら、予約もしくは受診の際にご相談下さい。
胃カメラでは麻酔を使いますか?
検査をリラックスして受けられる様に、静脈麻酔を使用します。
麻酔は、その方の年齢、体重に応じて調整します。
以前検査を受けられたことがある場合には、その際の効き具合でも調整します。
ただし、検査時の体調、緊張具合でも効き具合は変動します。 また、麻酔をご希望されない場合には、診察の際にお伝え下さい。
鼻から挿入する胃カメラ(経鼻内視鏡)を受けることができますか?
当院では経鼻内視鏡は行っておりません。
皆様、口から挿入する内視鏡検査になります。
胃カメラでは何を診断できますか?
『胃カメラ』は『上部消化管内視鏡』といいます。
胃のみでなく、喉の奥(中~下咽頭)、食道、胃、十二指腸まで観察します。
- 食道→食道癌・逆流性食道炎など
- 胃→胃癌・ピロリ菌感染性胃炎・胃炎・ポリープ・胃潰瘍など
- 十二指腸→癌・十二指腸潰瘍・十二指腸炎など
その他、胃カメラで偶然、喉の奥の癌が発見される場合もあります。
胃カメラを受けたことがありません。何歳から受ければいいですか?
40歳を越えたら、自覚症状がなくても一度は胃カメラを受けていただくことを お勧めします。
どの癌においても、早期の癌の場合は特に、自覚症状を伴わないことがほとんどです。 癌がなくても、ピロリ菌感染の有無の診断にも繋がります。
バリウム検査を受けています。胃カメラを受ける必要性はありますか?
バリウム検査も大切な検査ではありますが、撮影方法によっては食道の観察を行わない場合があります。胃カメラで、食道や十二指腸も含めて観察することをお勧めします。
また、ごく早期の食道癌や胃癌は、バリウムの検査では発見が困難な場合があります。
40歳以上の方で、胃カメラを受けたことのない方は、是非、検査を受けていただくこと をお勧めします。
胸やけがひどいです。治療を受けられますか?
投薬治療が可能ですが、胃カメラを受けたことがなければ、カメラも受けていただくこともお勧めします。
逆流性食道炎と思っていたら、実は癌だったというケースもあります。
確実な治療に繋げるためにも、胃カメラも受けていただくことは重要と考えます。
食道癌の症状はありますか?
嚥下困難(飲み込みにくさ、つかえ感、違和感など)、胸痛(嚥下痛、しみる感じ、胸やけなど)、嘔気、嘔吐、吐血、嗄声(声の枯れる感じ)、食欲不振、体重減少などがあります。
ただし、小さな初期の癌では自覚症状はありません。
進行癌であっても、症状を感じない場合もあります。
定期的に胃カメラを受けていただくことをお勧めします。
食道癌の発見に対して、どの様な検査がありますか?
胃カメラで食道を観察します。
癌が疑わしい所見を認めた場合には、組織検査を行います。
癌が発見された場合、すみやかに高次医療機関へご紹介します。
食道癌になりやすい人はいますか?
- 少量の飲酒でも、すぐに顔が赤くなる方
- 大量飲酒の習慣のある方(特に濃いお酒を好まれる方)
- 喫煙歴のある方
- 野菜、果物の摂取不足の方
- 喉の癌を発症されたことのある方
- ご家族に、食道や喉の癌を発症された方がいらっしゃる方
上記の方は、発症リスクが高いといわれています。
日本では、男性に多く発症しています。
年齢別では、50歳代から増加し、70歳代でピークを迎えます。
早期発見、早期治療のため、定期的な検査をお勧めします。
胃癌の症状はありますか?
早期の癌では自覚症状がないことが多いです。
進行胃癌になると、胃痛、便が黒い、体重減少、食欲不振などの症状が出現します。
早期発見、早期治療のため、定期的な検査をお勧めします。
胃癌になりやすい人はいますか?
ピロリ菌に感染している方は、非感染者よりも胃癌のリスクが高いです。
生活習慣においては、喫煙習慣のある方は胃癌のリスクを高めると言われています。
遺伝子異常も関連していることもあります。
胃癌リスクを軽減するためにも、定期的な内視鏡検査、およびピロリ菌感染有無の確認をお勧めします。
受診当日、緊急で胃カメラを受けることはできますか?
胃カメラは予約制になっています。
しかし、激しい胃痛がある・吐血した・黒い便が出た、など、緊急を要する際には、緊急で検査を行う場合もあります。
まずは、お問い合わせ下さい。
ABC検診でピロリ菌がいると診断されました。除菌したいです。
保険診療で除菌を行うには、ABC検診でピロリ菌感染の診断がついていても、必ず
胃カメラを受けていただかなくてはなりません。
胃カメラで癌や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の有無を診断した後、除菌薬を服用していただきます。
ピロリ菌とは、どういう菌なのですか?
正式名称は、Helycobacter pyloriといいます。
胃の粘膜に生息する菌で、目に見えることはありません。
感染すると、除菌しない限り、胃の中に住み続けます。
日本では、主な感染時期は乳幼児期で、家族内感染(口移しなど)が主になっています。
以前は、井戸水(生水)からの感染もありましたが、ここ最近では上下水道の環境整備の変化によって、生水の摂取による感染は減ってきています。
ピロリ菌は、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃癌の原因となります。
他にも、胃MALTリンパ腫、機能性ディスペプシア、などと関連性があると言われて
います。
ピロリ菌の検査の方法は、どの様なものがありますか?
迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法、尿素呼気試験、抗体測定法、便中抗原測定法があります。
当院では、尿素呼気試験検査と抗体検査を行っています。
ただし、まずは胃カメラを受けていただかなければ、保険診療で検査を受けることは
できません。
(当院では、ピロリ菌の自費診療は行っておりません。)
ピロリ菌の治療方法は、どの様なものがありますか?
除菌薬を1週間内服していただきます。
初回の除菌を、一次除菌といい、除菌が不成功であった場合、二次除菌を行います。
下記3種類の薬剤を、1日2回(朝、夕食後)、7日間内服します。
- 一次除菌:プロトンポンプ阻害薬(PPI)+アモキシシリン+クラリスロマイシン
- 二次除菌:プロトンポンプ阻害薬(PPI)+アモキシシリン+メトロニダゾール
※上記薬剤でアレルギー発症歴のある方は除菌薬の内服はできません。
(プロトンポンプ阻害薬、ペニシリン系抗生剤、マクロライド系抗生剤、メトロニダゾールのアレルギー)
薬剤アレルギーについてご心配な方は、ご相談下さい。
また、高度な腎機能障害(透析中の方を含む)のある方は、除菌の適応を慎重に判断した上で用法を変更して処方することになります。
腎機能障害の指摘のある方、透析中の方はお知らせ下さい。
ピロリ菌の3次除菌は行わないのですか?
保険診療で除菌できるのは、2次除菌までになります。
3次除菌は自費診療になります。
当院では、自費診療になる3次除菌は行っておりません。
ピロリ菌除菌薬の副作用はありますか?
軟便、下痢、味覚異常、肝機能の変動、蕁麻疹などが生じる場合があります。
除菌薬を内服中に、副作用かな?と思う症状が出現したら、内服を中止し、ご連絡を
お願いします。
症状によっては受診をお願いする場合があります。
ピロリ菌除菌後です。もう胃カメラは受けなくても良いですか?
除菌後の方でも、必ず胃癌が発症しないというわけではありません。
ピロリ菌除菌後10年以上経過して発症した胃癌の報告例もあります。
除菌後も、1年に1回、定期的に胃カメラを受けていただくことをお勧めします。
ピロリ菌が消えたことは、どの様に分かりますか?
当院では、尿素呼気試験で判定します。
除菌後2か月経過した後、判定を行います。
結果は1週間程度でお知らせできます。
ピロリ菌は、1回除菌して、また感染することはありますか?
ほとんど再感染はほとんどなく、1%程度と言われています。
しかし、初回の除菌後の判定検査で偽陰性であり、その後の検査で陽性と判定される場合もあります。
除菌後であるにも関わらず、その後の検査で陽性と判定された方は、内視鏡検査の結果も含め、再除菌を行うのか、慎重に判定していく必要がありますので、一度ご相談下さい。
除菌薬内服中の飲酒や喫煙は可能ですか?
除菌率が下がったり、副作用が生じる可能性があるため、除菌薬を内服する7日間は、禁煙・禁酒をお願いします。
胃カメラの費用はどれくらいですか?
組織検査なし
- 1割負担:2,000円
- 2割負担:4,000円
- 3割負担:6,000円
組織検査あり
- 1割負担:3,000円
- 2割負担:6,000円
- 3割負担:10,000円
大腸癌の症状はありますか?
早期の大腸癌では自覚症状はありません。
進行癌になると、便が細くなる、排便時の出血、腹痛、体重減少など、様々な症状を認めます。
大腸ポリープは、切除してもらえますか?
日帰り手術として、大腸ポリープ切除が可能です。
切除可能な大腸ポリープを認めた場合は、その場で切除します。
ただし、非常に大きなもので大量出血の危険性がある場合、内視鏡では取り切れない癌が疑われる場合、抗血栓薬(血液サラサラの薬)の内服を中止せずに検査しなければならない方の場合は、当院では切除できません。
その際には、高次医療機関へご紹介させていただきます。
ご了承下さい。
大腸カメラの時に緊張します。麻酔を使いますか?
緊張をほぐすために静脈麻酔を使用します。
患者様のご年齢や体格に応じて量を調節して使用します。
便秘がひどいです。治療を受けられますか?
内服治療を行います。
しかし、大腸癌による便秘ではないかの判断も必要なため、レントゲン・CT(他院に
依頼)・内視鏡検査もあわせてお勧めさせていただきます。
まずは、ご相談下さい。
大腸検査は恥ずかしさがあります。
検査用のパンツを履いて検査を受けていただきます。
特に女性の方は抵抗があるかと思われますが、内視鏡は女性スタッフのみで行いますので、ご安心下さい。
その他、ご心配な点があれば、お尋ね下さい。
大腸カメラは、どれくらいの間隔で受けた方がいいですか?
大腸ポリープの有無にもよります。
受診の際にご相談下さい。
検診の便検査(便潜血検査)でいつも陰性です。
大腸カメラを受ける必要性はありますか?
便検査で陰性でもポリープや癌が発見される場合もあります。
40歳を過ぎたら、一度は大腸カメラを受けていただくことをお勧めします。
大腸カメラの費用はどれくらいですか?
組織検査なし
- 1割負担:2,500円
- 2割負担:4,500円
- 3割負担:7,000円
組織検査あり
- 1割負担:4,500円
- 2割負担:9,000円
- 3割負担:14,000円
ポリープ切除あり
- 1割負担:7,000円
- 2割負担:14,000円
- 3割負担:21,000円
検診で便潜血検査が陽性になり、受診を勧められました。どの様な検査を受けるのでしょうか?
大腸癌、大腸ポリープ、痔の有無などを確認する必要があります。
直接、腸の中を確認するために、大腸カメラを受けていただくことをお勧めします。
検査を受けることに対して不安のある方は、受診の際にご相談下さい。
便に血液(新鮮血)が混ざります。どの様な病気が考えられますか?
痔による出血、出血しやすい大きな大腸ポリープ、大腸癌、潰瘍性大腸炎など、様々です。
症状がある場合には、早めにご相談下さい。
真っ黒の便が出ました。どの様な病気が考えられますか?
胃や十二指腸からの出血が考えらえます。
原因は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌などが考えられます。
症状を認める場合には、早めにご相談下さい。
みぞおちあたりの痛みがあります。どの様な病気が考えられますか?
胃潰瘍、胃炎、十二指腸潰瘍、十二指腸炎、胆嚢炎、膵炎、胃癌など、様々な症状が考えられます。
症状がある場合には、早めにご相談下さい。
下腹部が痛みます。どの様な病気が考えられますか?
大腸癌、便秘、虫垂炎など様々です。症状がある場合には早めにご相談下さい。
下痢が続きます。どの様な病気が考えられますか?
感染性の腸炎(細菌性、ウイルス性)、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎など、原因は様々です。
症状がある場合には、早めにご相談下さい。
市の健康診査(健診)を受けることはできますか?
宮崎市在住の方で、市から受診券が郵送された方が対象です。
血液検査、尿検査、便潜血検査、胸部レントゲン、心電図、胃癌リスク検診(ABC検診)、肝炎ウイルス検査(B型肝炎、C型肝炎)は当院でも検査が可能です。
※胃癌リスク検診に関しては、ここ1年間、胃カメラを受けていない方のみが対象です。
※健診の胃カメラ、胃バリウム検査は施行していません。
胃カメラは保険診療(通常の診察)のみ行っています。
宮崎市から郵送される受診券、および説明書もご参照のうえ、まずはご相談下さい。
胃・大腸カメラの予約をしましたが、検査日前にコロナウイルスに感染しました。
検査はいつ頃から受けることができますか?
検査日前にコロナウイルスに感染した場合、事前に電話連絡をお願いします。
隔離解除後もしくは退院後1か月が経過し、かつ再感染を疑う症状がない場合に検査が可能になります。